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東京黒虫党◆辛口日記Ⅱ◆

としぼの辛口日記復活!
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11/23/10:37
遺伝予想Ⅱ

前回の日記を読んでくれたことを前提に話が進むよ!
気になる方は以前の私の日記を読んで欲しい。

ということで、「種親選び」に入っていこうと思ったんだけど、その前に大事な種親を選ぶに大事な遺伝子の話を少し考えてみたいと思う。

ただこの辺は非常に難しいことなんだよね。
昆虫、ことクワガタやカブトムシについては本当の学者?!が居ないようだし
いや、研究している人はいるけど 我々ブリーダーに欲しい知識 つまり大型化や形状遺伝の研究はまずされていないと思う。

そんなわけで、この後に書かれることは想像や仮定である場合が多いことをご承知の上で一緒に考えてみて欲しい。
何せ、学者でもなければ研究者でもない。
そもそも学のないヤツだってことをご理解いただきたい(^-^;
勘違いももちろんあるだろうしね。

単なる戯言の延長である。

では、最初に誰もがクワカブ飼育を始めると一度は耳にする「メンデル・遺伝の法則」
これは今更説明の必要ないと思うが、優劣・分離・独立の3つの法則のから成り立っている
最低限この辺はかじっておくと良いよ~ あえてここで細かい説明はしない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87


さぁ、そこまでわかったところで?想像の世界へ進みましょう。 

メンデルの法則で完全に証明されるホワイトアイ(白目)などのように形状や大きさがDNAとして全て遺伝するとは言えない。
しかし、確実に大型や形状のの遺伝子が伝達されているのは感じる人は多いはず。
人間もそうだけど「親に似る」「お父さんのように大きいね」などは多くの動物には確実にあるのだ。その遺伝の種類に違いがあるとしてもね。


よく研究家?!や遠い過去からオオクワガタを採集して大事にその個体(系統)のみ飼育されている方が言う。
「うちの自己採集個体から太い個体など出ない」
「この系統は10数年累代しているが変異や表現型は変わらない」などの話をする人がいるね。

確かに凄い研究や長い年月の実験や経験の言葉なのだろう。
ただ、それが正解?確実??
それでは特殊な個体や表現型として現れた場合は全てありえない? 交雑や雑種だと結論になるのだろうか??

私はそうではないと考えている。
遺伝の種類には沢山あり、集団遺伝学なども入り混じる凄い世界にのめり込むことになるので注意なんだけど 本当に遺伝などを信じてブリードするならある程度調べておくと楽しい。
また人間、こと一ブリーダーの飼育数なんて限られたものでサンプルとしては非常に小さいレベル。
これだけで確実に証明してるつもりにはならない方が良いね。

少なくともオオクワに関しては、母系の遺伝子による効果が大きいのは感じるし 父親系の形状(それはもちろん子供の♂に関してのことで♂の形が出てた言うより父子への遺伝であるだけ)も出やすいのは事実。
しかし確実に優勢遺伝ではないし、劣勢遺伝とも言い難い。。。
その辺をヒントにした遺伝を調べると可能性の高い遺伝方法のヒントになるとは思う。
ただ、この小さな個体 種雄はともかく大事な母体となる雌の判断は難しいんだけどね。
そういう意味でも雌は同系でも数頭用意する方が良いのだろうと思う。私の場合は少なくともそうだけどね。
ここが当り♀とか良い♀?!と言われる判断の分かれ目なのかもしれない。

さて、話は戻るんだけどホワイトアイ(アルビノ)などのメンデルの法則で説明できる所謂「劣勢遺伝」
別に劣るから劣勢じゃないんだけど・・・ これは優勢遺伝の裏に隠れた遺伝子のことで決してその能力などが弱いわけではない。
雄雌の表現形が出合った場合のみ発生するの。
自然界では少ないというか交配されずらいようだ。
その出会う確立は非常に低く、もし偶然運良く発現してもまた出会える可能性は凄く低い つまり次世代まで残らない可能性が高いだけだ。
生物には途中で死や繁殖をしなくなる場合もあるし。
元々劣勢遺伝は生命の維持に不利になることもあり、人間などより野性的な生物に関しては本能部分で避けている可能性が高い。

何故、今更この話を出すのか?
つまり、長年今まで累代を繰り返した個体(血統)にこの劣勢遺伝がなかった(かなり薄い)ことが考えられないだろうか。
この時点で、同じオオクワガタでも必ずしも同じ劣勢遺伝を持ったものの集団ではない可能性が高い。
特に飼育している一血統なら尚更ね・・・
※この場合の劣勢は必ずしも次世代や隔世で出る確率とは限らないと考える

そうなると、当然大型になる遺伝や色々な形状が出るのもいでれば出ない個体群も当然だと思えない?
つまり元々そういう遺伝子が無かっただけなの個体群だから。


あくまで自然界での劣勢遺伝はコピーミスのようなもの。
それを人口飼育下で偶然発現した個体を人為的にコピーミスを繰り返すことは可能である。
確かに劣勢遺伝の中には虚弱な性質だったり生存に不利な遺伝要素はあるかもしれない。
ただ、それはあくまで野生で生きる為の問題だったり、ブリード環境により対応されることは可能な場合もある。
簡単にいうと対性とか虚弱などがそういう部類ね。

また劣勢遺伝は新たな血の入れ替えによりまた更に進化するからだ。
劣勢遺伝の複雑な絡み合いや他の遺伝も含めたこと。
優勢遺伝だけの繰り返しと実は新たな血を入れた劣勢遺伝により出てきているのが今の「血統」なのかもしれない。
そう考えると「大型」や「形状」の発現も考え易いのだ。
そうでなかったとしても、突然変異というよりこれに近いようなDNAの引継ぎは行われていると考えられる。
極太や超大型に絶対はないけど、遺伝的な形状が個体群全体に現れているのは否定できないからね。

全てこれが最近極太や大型などの「血統」の理由というわけではないよ
他にも個体変異・奇形や環境(餌含む)による変異もクワガタには強くそしてかなり早いスピードであると感じるしね。
簡単な例として、オオクワガタには小型の小歯、中歯、大歯と大きく3つに分かれるよね?

同個体群、血統内や同腹でも起こる。
同じ環境や同じ条件にしても親などと違い、どれも出てくる可能性があるわけだ。
これがその例の一つ。

「そんなものはない、ある」と言っちゃうと水掛論になっちゃうんだけど、私は信じている。
偶然手に入れた個体群から現れた特徴ある個体、その累代飼育による変化と形状安定化。
これが「血統」なんだと。

ここを知る、ここを考えることがオオクワ飼育の浪漫であり累代の楽しみだと。


難しいと言うか、理論などにならないんだけど 何も遺伝しないならオオクワブリーダーなんて存在しない。
証明できなくても、研究者でなくともみんな経験や実感と飼育の中で肌で感じてるから「種親」を大事にしてブリードしている。

 

まぁ、あまりに大雑把な適当な遺伝子の話になっちゃったけど あくまで一例、個人論。
自分なりに色々調べたり考えてみて!意外と的外れではないと思ってる。遺伝の理論などの勘違いは別として。

ここらで諦めたり、考えるのを面倒だからだとオオクワブリーダーへの道は遠いぞ!
別に理論を上手に説明したり、暗記する必要はない。正直これを書くにあたり調べ直したりしながら書いてる。
それで十分、そういう物語があるんだ~くらいに感じていればオオクワブリーダーとしては十分なのだ(爆)
だって仕事や論文などじゃないんだもん。
ただ、これらの遺伝の話は他の生物 爬虫類や熱帯魚 ペットなどにも当てはまるのは当然なので基本は知っておくと良いね。
普通は中学校くらいで勉強してるとこなんだけどね?!

遺伝子の話は今後も時々考えていこうということでカテゴリーに入れておきます。


●種親、そして血統をどう見極めて 何より見つけ出せるかが必須なわけ。
「この個体大きいから凄いぞ」「この顎の形が好きだから親にする」
「有名血統なんだ」「●●さんの大型血統みたい?!」
これじゃダメなわけ。

顎形状なんかは余程の特徴が出てない限り、同血統内ではばらつく。
サイズもそう。♂の数ミリなんて環境、餌の種類交換のタイミング次第だったりもする。
そこだけで判断すると大間違いになるので注意だね。

もちろん、好みの形や親が大きいことは大事な要素の一つだけど その上でその「系統」を重視する。
「個体」ではなく「DNA」を探すこと。
そして、何を基準にしてブリードするか!
当然、卵を直接産む母雌が大事になってくるのは解ると思う。
あくまで同血統内での話から入っていくけどアウトラインももちろん理論として基本は同じになる。
どの血をどのように表現させるかを考えることだから。

では、次くらいに種親の基準といく?かもしれない。。。

長々とお付き合いいただきありがとうございました<(_ _)>
 

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